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セルクル (中崎町)

さて、今回は中崎町のおしゃれなフレンチ食堂をご紹介。

 

中崎町は東京で言うと裏原宿みたいな感じでしゃれた店やカフェが多く、歩いているだけでも楽しい。

そんな中崎町へ梅田から散歩がてらてくてく歩いておよそ15分。

駅前のメイン通りを一歩入ったわき道に「セルクル」はある。

 

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コンクリート打ちっぱなしの壁に小ぶりのネームプリントがおしゃれ

 

趣のある木の扉の向こう側は、カウンター3席、4人がけのテーブル席がふたつ、2人がけのテーブル席がひとつの定員13人の店内。

ご主人がひとりで切り盛りしているこじんまりとした店だ。

 

ディナータイムにうかがったんだけど、メニューはコースのみ。

で、まずびっくりしたのはそのお値段。

さぞ、お高いんでしょう?と思いきや、アミューズ、オードブル、本日のスープ、メインの魚と肉料理両方ついて驚きの2100円!

1500円のコースは、メインがどちらか1品だけになる。

“コース”ではなく、“定食”とあるメニューの表記からは、「肩ひじ張らずに気軽に美味しいフレンチを食べてね♡」というご主人の熱いメッセージを受け取った。

 

酢加減や甘味がほどよい突き出しの自家製ピクルスで食欲をかき立てられたころやってくるオードブルは6種類。

味付けは家庭的だけど、どれもこれも手が込んでいる。

 

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上段左から かぶらのムース レンズマメのゼリー寄せ パテドカンパーニュ

下段左から 鴨の燻製とイチジク 豆腐ときのこのフラン ラタトゥイユ

 

気に入ったのはかぶらのムースと豆腐ときのこのフラン。

ムースは若干生クリームが強いものの、濃厚で塩加減もばっちり。

豆腐のフランも固すぎず柔らかすぎず、絶妙なバランスを保っている。

 

まあ、オードブルは前もって用意してあって、直前に調理した感がないのはザンネンと思わなくもないけれど...。

 

とはいえ、ここのシェフ、なかなかやりますぞ。

 

次に出されたかぼちゃとサツマイモのスープはやさしい味。

サツマイモの味がほのかに感じられ、こちらもかなりレベルが高い。

 

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この日のメインは、魚が秋鮭のポワレ、肉が豚ロースのソテー。

 

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梅肉ソース?が鮭のクセを抑えているのかけっこう淡泊な味わい

 

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栗のソースが豚肉の旨味を引き立てる

 

値段から考えてそんなにいい素材は使ってないのかもしれないけど、火の通し方がいいので、その辺の高級店と比べても味は少しも負けていない。

 

食後のコーヒーは400円。 デザートもセットだと600円。

この日はおやつを食べてなかったのでもちろんデザートも注文。

その方がお得だしね。

 

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栗とチョコレートのテリーヌ、アイス添え

 

突き出しからデザートまで、どの料理もおいしく、手間をかけて調理してあるのがよくわかる。

 

が、しかし、それでは満足度はどうかというと...それがそこまで高くないんだよね。

 

男と女では違うと思うけど、自分にとっては量が少なすぎた。

ざる蕎麦あと一枚は余裕で食べられる腹具合。

やっぱりディナーなんだから、少々値は張っても腹いっぱい食いたいじゃない。

 

それに、おそらく女性客をターゲットにしているんだろうけど、その割には店内は薄汚れた感じだし、居心地は決してよくない。

フォークやナイフを引出しから自分で取り出すシステムも衛生的にどうかと思ったし。

まあ、ほかに従業員がいなかったのでそこまで手が回らないんだろうけど、“食堂”だから掃除は適当でいいってことにはならないんじゃないかな。

 

高級ではない家庭的なフレンチをリーズナブルな値段でーという志は共感できる。

立派だとも思う。

でも、高級店には高級店で、値段に見合う食材を使い、サービスや雰囲気づくりまで計算し尽くし、日常では得ることのできない感動を与えてくれる。

方向性が違うと言われればそれまでだけど、リーズナブルという言葉に捕われすぎて、お客を満足させることが後回しになっているような気がしないでも…。

 

うーん、この値段でここまでやってくれたのにケチをつけたらバチがあたりそう...。

 

ただ、味はホントにおいしいので、行って損はないし、絶対におすすめ。

ワインを飲んでないとはいえ、ディナーふたりで5000円しないんだから。

 

予約をして行くのがベター。

 

★★★☆☆

 

訪問日:2016年11月13日